早い決断と次の一手が事態を好転させた。

仙台のマイホームの任意売却を行ったおかげで、劇的な個人再生ができたという私の友人がいます。

彼は宮城県仙台市でIT企業に勤めていましたが、会社が倒産したおかげで、1億円近い資産価値があるとされた家(不動産・担保物件)を失うことになりました。

もともとは東京にあった会社ですが、業績を伸ばして宮城県仙台市に拠点を築きました。

当時は羽振りも良く、幹部クラスだった彼のような立場の社員は、みんな豪邸に住んでいたと言います。

ITの世界は技術革新の競争であるとともに、資本力の競争だと言われています。

大が小を飲み込んでM&Aを繰り返しながら資本を最大化し、設備と人員を高度化していくのです。

しかし彼の会社はその波に乗り遅れ、他社との競合に負けてしまったようです。

1億円の豪邸の持ち主である彼は、もちろん債務者であり、住宅ローンを融資している銀行は債務者です。

あるとき銀行から任意売却の打診があったとき、彼は即座に任売の意思があることを表明して、不動産美脚のためのある作戦に打って出ました。

自前でホームページを立ち上げ、家の隅々を自己流で紹介したのです。

「そしてこの家のオーナー募集!」と広告したのです。

ただし条件があって、オーナーとして、「売却決定が行われた後は、1年間だけ自分をここに格安の家賃で住まわせること」という条件を付けました。

条件をのんだ買い手はホームページを立ち上げて1週間でつき、1か月のあいだに任意売却が成立しました。

このようなケースは非常に特殊ですからすべての人に当てはまるわけではありませんが、「所有者が気持ちを切り替えて早期に次の手を打つ」というのは、任意売却・自己再生のための鉄則です。

彼に経験などありませんでしたが、対応が早かったことが好転につながったといえます。

残債務はきれいになくなったそうです。